プロローグ
私は、フィリピンパブでボーイとして働いております。ボーイというのは、キャストとお客様あっての存在。キャストとお客様の過ごす一時のために陰ながら精一杯サービスをご提供する。そんな華やかな夜の世界の黒子なのです。そのボーイである私が、あろうことか、お店のキャストのフィリピーナに熱い慕情を抱くなんて。私の犯したこの罪は許されるのでしょうか。最愛の彼女にはものの見事に、振られましたけどね。フラれてもなお、依然として僕の胸には、熱い何かが渦巻いています。今回からは、私がフィリピンパブで働きながら、あろうことに、お店のフィリピーナに恋に落ちて、フラれるまでのストーリーを恥も外聞もなく書いていこうと思います。
フィリピーナが喜ぶお土産…
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以前勤めていたバーを辞めた話
私が、フィリピンパブのボーイとして働く前のことです。私は、ローカルな地方都市の駅近くのバーでしばらくの間、バーテンダーをしていました。もっともバーといっても、お店のスタイルは多岐に渡ります。ジャズやクラシックがしっとりと流れる静かで厳かな空間で、至高の一杯をお客様にご提供する…私の勤めていたお店は、そんなおしゃれな感じではありません。焼酎、日本酒、テキーラ片手に、カラオケを唄いながら朝には完全に正体を無くしてしまう。酔い潰れるためにお酒を呑む、アットホーム感満載のスナック的なお店。そんなお店で働いていました。お店に来るお客様は、サラリーマンの人や大学の先生、フリーターに八百屋さんなどお仕事もご年齢も様々でした。そんな方々のお話やご相談を聞いたり、この仕事を通して付き合えたことは私にとっては、とても素敵な経験でした。そこから発展して、今でも親しくお付き合いさせてもらってる方達もいます。しかし問題は店のオーナーでした。オーナーの趣味で、道楽でやっているようなお店ですから、神様なのはお客様ではなく、お店のオーナー。オーナーが、テキーラショット10杯など、普通に考えて飲めないほどの多量のお酒をお客様や従業員の私にしつこく勧めて、飲ませて来るのは、日常茶飯事でした。流行りの言葉でいうと、アルコールハラスメントというやつですね。また、気に入らないお客様がお店に来れば、追い返すか私に全て丸投げをする。その間は、オーナーは飲み歩きに行き、泥酔して帰ってくる。挙げ句の果には酔って暴れて自分で自分の店を破壊して、私がその後始末などをさせられるなど、そんな破天荒なオーナーに振り回されること数え切れず。そして本来は、お客様からのご厚意で一杯、ニ杯と頂くことの出来る従業員へのサービスドリンクですが、これもお客様が怒るまでもらい続けるという、ボッタクリのような有様でした。一杯だけご注文のお客様が、お会計時に伝票をみたら金額が一万円なんてこともザラにありました。そんな独裁者チックなオーナーについて来れないのもあり、お酒を強要され過ぎて、私の肝臓が悲鳴をあげていたこともあって、そのお店を辞めることにしました。
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EL蔵さんの事務所に勤める
でも辞めた後はどうしよう??辞めたら遊ぶお金もなくなるしなぁ・・・次の仕事のあてもないしなぁ・・・・なんて思っていた時にEL蔵さんが登場します。そのお店の常連さんだったEL蔵さんに日頃から親しくお付き合いをさせてもらっていた私は、お店を辞める前にEL蔵さんに今後の事を相談したところ、EL蔵さんの経営する会社の事務の仕事を頂けることになりました。この事務の仕事は、パートタイムでしたが、勤労意欲が乏しく、少しばかりの遊べるお金が欲しい私としては、ありがたく転職できた訳です。しかしですね。一応大学までは出たものの、社会のことなんて1ミリもわからない私が事務の仕事が務まるのでしょうか。結論から言うと、クズのKEEには事務の仕事は見事に務まりませんでした。最初の一ヵ月は、タイムカードは押し忘れる、エロサイトを観ながら仕事をして、性欲モンモンとなり集中力が欠けて、EL蔵さんが作ったエクセル表を消す、電話対応も全くできないどころか、先方のお話を間違えるなど散々でした。普通なら一ヵ月で解雇であろうと思います。ですがEL蔵さんは非常に面倒見の良い方です。電話対応、エクセル表の入力の仕方、書類の書き方まで一からすべての事を丁寧に教えて頂きました。世の中、社長に直接教えてもらえる機会なんて中々ないですよね。そんなEL蔵さんのお陰で仕事は三ヵ月ほどで少しは慣れてきましたが、パートタイムいえども、事務の仕事の内容の幅広いことに想像力と社会経験のない僕は驚かされました。朝の郵便物のチェックから始まり、書類のチェック、作成、発送、パソコン入力、お客様の電話対応に苦情の処理、社長や来客のお茶だし、ごみ捨てに備品購入、書類や資料、備品の整理整頓など。オフィスワークなんてしたことのない私にはとても良い経験を積ませて頂きました。雑な性格な私ですが、少し性格もマメになったのか、こまめに物事を片付けようとも思えるようにもなりました。しかし、無能のKEEとも言われるくらいの私ですから、少し慣れたといえども、その仕事ぶりは、敏腕なEL蔵さんを満足させるにはほぼ遠いものでした。しかしEL蔵さんの近くに置かせてもらうことで、EL蔵さんの経験談や成功哲学、そのピン中ぶり(?)などの色々な事を見聞きさせてもらいました。もちろんEL蔵さんのお金で飲み食いできるのも大変素晴らしい特権でした。29年間も〇食精神を養っていて良かったです。こうして事務仕事になんとかしがみついていた私ですが、状況が変わります。ある日、EL蔵さんに人手が足らないので、一日から一ヶ月の間だけフィリピンパブを手伝ってくれないかと云われ,フィリピンパブでボーイとして働くことになりました。一カ月だけと云われての入店でしたが、気づけば、今年の11月で働き始めて半年になります。当初と話が違った印象を非常に受けますが、EL蔵マネーで飲み食いできるのでまぁいいでしょう。
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フィリピンパブへ入店
事務員からフィリピンパブのボーイに華麗なる(?)転身を遂げた私ですが、ここでも最初は、戸惑うこと数知れず。右も左も何もわからない、全くの未経験者でした。しかしながら、お店のフィリピーナのキャスト達の可憐なこと。流石は夜のお店のフィリピーナたちといったところです。入店初日から鼻の下を伸ばしていました。そういうところだけは、一人前です。彼女たちは、夜を知らない普通のフィリピーナたちよりも、気立ても良ければ、洗練されています。やはり働くのならば、綺麗な女の子たちと働きたい。こんな不純な動機からでしょうか。トレンチの持ち方や、アイス交換さえもままならなかった私ですが、四ヵ月ほど時間をかけ、基礎的な業務を覚えることはできました。なんとか今もフィリピンパブで働いています。しかし、このフィリピンパブでのボーイという。仕事との出会いは、私の人生を大きく変えてしました。ここで私は、お店のキャストのある若くて美しいフィリピーナに恋に落ちることとなります。しかし、相手は、お店のキャストさんです。彼女たちは、あくまでもお客様のものであり、お店の商品です。常識的に考えて恋に落ちることは許されないことです。しかし、好きだ惚れたとあからさまに言うよりも、口に出して言わない方が心の中では深く思っているということがあるなんてことがありますが、まさにその状態に陥ることになります。
フィリピーナが喜ぶお土産…
フィリピンパブとKEE第一話
今回はここまでです!!拙い文章で読みにくいところもあるとは思いますが、いかがでしたでしょうか。ご感想などがあればいただければ幸いです。コメントお待ちしています!このお店のあるフィリピーナとの出会いと彼女に私が恋に落ちるお話については、次回に書こうと思います。最後までお読みいただきありがとうございました!!
次回もよろしくお願いします(__)
フィリピン旅行をするなら…
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