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フィリピン大統領選について
フィリピンの調査会社であるパブリカス・アジアは2022年大統領選の事前世論調査を行い、現職大統領のロドリゴ・ドゥテルテ氏の長女で、現ダバオ市長のサラ・ドゥテルテ氏が最も人気が高かったとする調査結果を発表しました。調査は2019年11月、ビサヤおよびミンダナオの約2,000人の有権者を対象に実施されて、全体の35.1％がサラ・ドゥテルテ氏を選択しました。特にミンダナオ地方においては、54.1％の有権者がサラ・ドゥテルテ氏を選んだという結果になりました。ミンダナオ地方での人気が高いのは、ミンダナオの最大都市であるダバオ市の市長をドゥテルテ大統領が過去に7期も勤めており、最悪であったダバオ市の治安を大幅に改善させ、ダバオ市が東南アジアで最も平和な都市と云われるまで浄化させたという実績が背景にあります。この実績がミンダナオ地方でも評価されて高い支持を得ているものと考えています。
ドゥテルテ大統領の支持率は2016年の政権発足から3年半が経過した今でも非常にも高く、フィリピンの調査会社ソーシャルウェザーステーションズ（SWS）が2019年11月に発表した調査結果によると、ドゥテルテ政権に満足していると回答した国民は、なんと77％に達しています。この様にドゥテルテ大統領の人気は現在でも非常に高いです。
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しかしフィリピンの大統領は1期６年制であり同一人物の再選はできません。そこでドゥテルテ大統領もかつて務めていたダバオ市長であるサラ氏をドウゥテルテの後継者とみなしサラ氏が次期大統領になることを待ち望み、支持する人が多いのです。また、ダバオ市長としてのサラ氏の手腕も高く評価されていることも彼女が次期大統領候補として国民の多くに支持される理由だと思います。サラ氏はダバオ市独自の新型コロナ感染拡大防止策として、アルコール類提供の終日禁止や午後９時～午前４時の外出禁止など厳しい措置を導入しており、この様な政策も高く評価されています。ただサラ氏は2022年大統領選世論調査の結果公表後、「私を選択肢から外してほしい」と消極的な姿勢を示し、立候補するかどうかは不透明と言えます。ドゥテルテ大統領は念願の連邦制導入で異論のあるサラ氏がもし大統領選への出馬をした場合「認めない」といっていますが、本音は明らかではありません。また２０２２年の大統領選には独裁者と呼ばれたマルコス元大統領の長男、フェルディナンド・マルコス元上院議員も出馬に関心を示しています。フィリピンの次期大統領は誰になるのか！？今後も注目していきたいと思います。
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